MAZDA CX-5 MT廃止について思うこと

  • 2023年9月11日
  • 2023年9月12日
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「MAZDA CX-5のMTが廃止」という、大変ショッキングなニュースが飛び込んできました。

次も、そのまた次もCX-5のMTと決めていたので、その夢が完全に断たれたことになります。

いつかこの日が来ることをある程度は予測していました。でもまさかこんなに早く来ると思ってもみなかった。マツダは、電気自動車に移行する2035年までMTを造りづけてくれると信じていたのです。

MAZDAがMT車の製造を行っていたのは、海外での需要が高かったからでしょう。しかしその海外も、急速に電動化の波が押し寄せています。ヨーロッパでさえ、ATを受け入れる人が増えている。これ以上、時代の流れに逆らえなかったのかもしれませんね。

CX-5のMTが廃止になったということは、SUVの大きな転換期を迎えたことにもなります。現在、2000cc以上のSUVでMTを製造している会社は、1社もないのではないでしょうか。

スポーツカーのMTには興味なし
もちろんいまでもMT車は数多く存在します。SUZUKIスイフトスポーツ、TOYOTA 86・スープラ・カローラ・ヤリス、SUBARU BZR、NISSANフェアレディZ……。でも私自身、スポーツカーを乗りたいと思ったことは一度もありません。車高が低い車は乗り降りが大変だし、高速を飛ばしたり、峠道を攻めたりすることには全く興味がない。第一、大量の荷物やスタジオポールなどの長物が積めない車は写真家向きではないですね。

HONDAのN-ONEや N-VANにもMTがあります。でも軽のような排気量が小さい車は、こまめなギアチェンジが必要になってくるし、変速ショックもそれなりに感じるようになる。仮にN-VANやN-ONEを買うとしたら、間違いなくATを選ぶでしょう。

MAZDA CX-5の魅力は、排気量が大きな車、それも日常使いができる車にMTを搭載していたことなんです。2200ccのMTの運転は本当に面白い。ディーゼルの太いトルクと組み合わせることによって、常に素晴らしい走りを見せてくれました。高速は6速の状態で前の車をスッと追い抜くことができた。

CX-5を購入してから4年半、私はMT車を運転する喜びばかりを感じていました。

マニュアル車の魅力
マニュアルの魅力は無限大です。MT車はエンジンの出力を直感的にコントロールすることが可能になります。つまり速度に合ったギアを自分で決めることができるので、ドライバーと車との一体感が生まれるのです。車に動かされているのではなく、自分が車を前に進めていることがよくわかる。

そして何と言っても燃費がいいことです。カタログにはATとほぼ同じ数値が記されていますが、おそらくそれは1~3速を含めた結果でしょう。一般道では4~5速、高速は6速の状態で走るので、明らかにATより燃費は向上します。CX-5 MTの平均燃費は20kmで、満タンで950km走りました。

燃費は20km平均。東京から四国まで無給油で行けました

あと、私が何より気に入っていたのは、雪道での運転のしやすさでした。どのギアでもエンジンブレーキが程よく効くので、スタッドレスタイヤが滑ることはなく、運転がとても楽になるのです。どんな大雪でもストレスフリーでした。

MTには、ATにはない良さが山ほどあるのに、結果として消えていく運命にあるのです。これは写真の世界にとてもよく似ていますね。フィルムはデジタルより優れているのに、フィルムはどんどんと隅に追いやられ、今は虫の息です。

メーカーは、というか人間は、なぜ本当にいいものを残していくことができないのでしょうか。悲しいですね。

いま、ときめく車が一台もない
さて、今後どうするか、です。もちろん、いまのCX-5 MTをこれから先も大切に乗り続けていきます。

来年は2回目の車検を通す。そのまた2年後、3回目の車検も受けるつもりでいます。その頃は20万kmを越えているので、所々ガタがきているでしょう。いつもは3回目の車検の前に乗り換えるのですが、CX-5のATにするようなことはしません。CX-5が素晴らしい車というのはわかっています。でも、2~3km燃費が悪くなるという事実を受けとめることはできないですね。

ATだとしたら、別にMAZDAでなくてもいいんです。TOYOTAでもNISSANで欧州車でも、CX-5と同等のSUVは山ほどある。SUBARUフォレスターやアウトバックでもいいし、荷台に大量の荷物を積めるTOYOTAハイラックスも候補に入る。デザイン重視で選ぶとしたら、Alfa Romeoのトナーレですね。まあ私の場合、欧州車は予算的に無理ですが(笑)

CX-5 MTの廃止はショックで仕方ありませんが、逆に選択幅が広がった、と前向きに捉えるようにしています。

期待しているのがTOYOTAです。疑似MTを搭載したEVを開発しているのだとか。

MTとATがスイッチ一つで切り替えができるというのは大変魅力的です。車雑誌の記事にありましたが、MTの購入を諦めてしまうのは、「奥さんが運転できないから」という理由が最も多いようです。MT×ATの車があれば、旦那さんは心置きなくMT車を選ぶことができるでしょう。マニュアルの操作が好きでたまらない欧米人にも大いに歓迎されると思う。このトヨタの新技術が花開けば、世界中で大ヒット間違いなしです。

いずれにせよ、これだけたくさんの車がありながら、いま現在、ときめく車が一台もありません。本当にないんです。

私が理想とする車は、「SUV」、「ディーゼル」、「6MT」、「4WD」、「燃費は20km以上」、「広い荷室」、「洗練された美しいデザイン」、「価格は350万以下」です。そう、MAZDA CX-5 MTは、私のストライクゾーンに見事にはまった車でした。購入前は激しくときめき、心の底から「欲しい!」と思った。

10個以上のカメラバッグが積めます。もちろん車中泊も可能です

ありがとうマツダ
いまはただMAZDAにありがとうを言いたいです。CX-5 MTのような素晴らしい車を造ってくれてありがとう、と。

人馬一体を身をもって体験させてくれたし、免許を取得した18才の頃の心のときめきを思い出させてくれました。MAZDAには心から感謝しています。

さようならはまだ数年先になりますが、最後の最後までCX-5 MTの運転を楽しむつもりでいます。

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