加えていく
旅の途中、ときめく風景を見つけたら誰もが立ち止まって写真を撮ることでしょう。撮影後は「いい写真が撮れた!」という満足感を抱きながら、すぐにその場から離れてしまうと思います。
これは実に勿体ない行為です。素晴らしい風景と対峙したら、しばらくその場で粘ってみてください。そして、一つの主題を3〜4倍に脹らませる工夫をしてみるのです。アメリカ、グランドティトンで生み出した作品を例に取り詳しく解説していきましょう。
写真集『MAGIC HOUR』の制作を行っていたとき、表紙に持ってくる作品がなかなか決まりませんでした。先に出版した写真集『BLUE MOMENT』とタイトルの位置を合わせるため、空の面積が広い作品を求めていたのです。
そこで私は、表紙用に新たな写真を撮りに行くことにしました。撮影地として選んだのは、アメリカ、グランドティトン国立公園です。ティトン山脈の優美な姿が、写真集の表紙のイメージにぴったり合うような気がしました。
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