作品の中の緑
旅先で撮影した写真を見返し、「色」を意識してみください。おそらく最も多く写っている色は「緑」になると思います。山、森、林、 草原、田んぼ、畑……と日本の風景にはいたるところに緑があふれています。東京のような大都会であっても、意外と街路樹や観葉植物などの緑が多いことに気づきます。
当然、プリンスエドワード島のような田舎には、あふれんばかりの緑があります。30年前のキャッチコピーが、「54種類の緑がある島」でした。もちろん54という数字は適当だと思いますが、春から秋にかけて多様に変化する森や大地の表情を見ていると、まんざら大げさな表現でもないような気がしています。
緑の色彩は、多くの人の心に安らぎを与えてくれます。植物を見て不快に感じる人はいないでしょう。でも面白いことに、緑の工業製品を好む人は少ないようです。私は以前スバルのフォレスターに乗っていました。購入時、人とかぶりたくなかったので、6色あった中から「ジャスミングリーン」を選びました。大変気に入っていましたが、愛車と共に過ごした5年間で、「いい色の車ですね」と言われたことは一度もありませんでした。現にこの色はフォレスターの中では不人気色で、購入したのは私のような好事家のみだったようです。
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