【連載・写真のひみつ】第13回 どのカメラを買うか

所有する喜び、撮る喜びを感じるカメラを
写真家本人が写真展の会場にいると、皆さんからたくさんの質問を受けます。海外であればおそらく「この一枚に込められた思いは?」「あえてこの時間帯にシャッターを切った理由は?」「お爺さんとの交流秘話は?」というように、作品に関する質問が飛び出してくるでしょう。

しかし日本の写真展で最も多く受ける質問は、撮影機材に関することです。「これどの社のカメラで撮ったの?」「あのズームレンズは写りがいい?」「三脚はどのメーカー?」といったように。作品を楽しみに写真展に来たというよりも、カメラで生み出された「作例」を確認しに来たという感じです。

アートよりの個展を開催しても、撮影機材についての質問ばかり。私はどうしてもそれが苦手だったので、ある年から、写真展の会場では機材名や撮影データを出さないようにしました。作品集でも、以前は最後の方のページにカメラ名、レンズ名、シャッタースピードや絞りなどの数値を詳しく明記していたのですが、今ではカメラ名すら書かないようにしています。作品はあくまで作品として観て、感じてもらいたいからです。作品集は技巧の本ではないし、カメラメーカーの宣伝のために作っているわけではありません。

それはさておき、写真展の会場で撮影機材に関する質問を受ける度に、多くの人がカメラやレンズ選びで迷っていることがわかりました。

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