NTTドコモのahamo(アハモ)にした理由

  • 2023年7月13日
  • 2023年7月14日
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現在、スマートフォンの契約はNTT docomoのahamo(アハモ)です。いままでau、SoftBank、楽天モバイル、格安SIM数社と契約してきましたが、最終的にahamoに落ち着きました。今回は、ahamoを選ぶことになった経緯を詳しく書いていきます。

海外で使えるか
090からはじまる電話番号は、今から25年程前に取得したものです。当時、海外通話に力を入れていたのはau(KDDI)でした。年に4~5回海を越えていた私は、深く考えることもなく、auを選んで契約したのです。

自分の携帯が海外で使えるとはいえ、やはり国際電話料金は高額でした。日本に電話をかけたり、かかってきた電話に出たりすると、すぐに1万円以上いってしまいます。海外に強い携帯を持っていながら、可能な限り使わない努力をする、という妙な状況が続きました。

といっても、海外にいるときに携帯は必要です。そこで、現地の空港に着いたら、プリペイドSIMを購入し、それをSIMフリーの通話専用携帯に入れて、電話をかけるようになりました。当時はどの国の空港にも、プリペイドSIMを扱う会社がブースを構えていたのです。

海外で使うことができた唯一の携帯auグローバルパスポート(左)。その後、ボーダフォン(右)を契約し、ヨーロッパ取材のときは必ず持って行った。
現地に着いたら空港でプリペイドのSIMカードを購入し、この通話専用のSIMフリー携帯に入れて使っていた。

やがてdocomoとVodafone(SoftBank)も海外でのサービスに力を入れはじめ、大手3社は横並びになりました。その頃、ヨーロッパによく足を運んでいた私は、現地で圧倒的なシェアを誇っていたVodafone(SoftBank)に乗り換えることにしました。その後、AppleのiPhone発売と同時に、スマートフィンに切り替えます。当時、iPhoneといえば、SoftBank一択でした。

数年後、おサイフケータイ機能が搭載され、手書きでメモ書きができるAndroidのSamsun Galaxy Noteに惹かれた私は、思い切ってdocomoに乗り換えることにしたのです。

その頃の私は、スマートフォンの月額使用料(月7,000円前後)をいかに安くするか、ということばかりを考えていました。海外によく足を運んでいたので、日本を留守にしているときの支払いを可能な限りセーブしたかったからです。

格安SIMで料金を節約する
2015年頃から、仮想移動通信事業者(MVNO)、いわゆる格安SIMの会社が注目されはじめてきました。例えばb-mobile(日本通信)と契約すれば、月3,000円台でスマートフォンを持つことが可能になります。ただ格安SIM各社の欠点は、海外での使用ができないことでした。

私は、通話と通信を切り離して使用することを思いつきました。090の番号はdocomoで継続しますが、音声通話のみのプラン(月900円)に切り替えました。通信の方は、格安SIM会社のOCNモバイルONE(月1600円)を新たに契約し、050からはじまる番号を取得しました。つまり、2台持ちになったのです。

通話専用の携帯電話は、欧米人のビジネスマンが好んで使っていたBlackberryを選びました。docomoとの相性もよく、音声はガラケー以上にクリアです。格安SIMを入れて使う通信専用端末は、HUAWEIのP8maxに決めました。6.8型フルDH液晶搭載の大画面を持つこのスマホは、タブレットのような感覚で使うことができたのです。

通話専用で買ったキーボード付きのBlackberry Classic(左)。欧米のビジネスマンの多くがこの携帯を使っていた。通信専用で使ったHUAWEI P8max(右)液晶画面が大きいので、Googleマップが見やすかった。

そしてついに日本でも、MOTOROLAから、1台のスマホに2枚のSIMカードを入れることができるデュアルSIMの端末が発売になったのです。私は速攻で飛びつきました。1台のスマホにdocomoのSIMとOCNモバイルONEのSIMを同時搭載することで、スマートフォンの使い勝手は飛躍的に向上しました。

当時、携帯料金が高いと感じたことは一度もありませんでした。通話900円、通信1600円で、毎月の支払い額は2,500円ほどです。大手3社は月7,000円ほどしていたので、格安SIMを選ぶことで月4,000円以上節約できたのです。

その後、スマートフォンは、HUAWEI Mate 9 → OPPO Reno3 A → Xiaomi 11T pro(現在使用)と代わりましが、どのスマホも共通しているのは、デュアルsimに対応していたということです。

海外から日本へ
コロナ禍となり、私の生活スタイルは大きく変化しました。海外に行くことができないため、国内中心の旅になったのです。取材先とのやり取り、宿泊予約などで頻繁に電話をかけるようになりました。docomoの月900円の通話プランは、電話をすればするほど通話料金が加算されていきます。月に5,000円を越えると、この格安プランに何の魅力も感じなくなっていきました。

そこで私は、5分の無料通話とデータ通信20GBがついているdocomoのahamoに切り替えることにしたのです。つまりSIMの一本化です。

唯一の心残りは、月900円のプランを手放すことでした。このプランは数年前に終了しているので、一度解約してしまうと二度と戻すことができません。データ通信用として使っていたOCNモバイルONEに関しても、070からはじまるとてもいい番号を使っていたので、解約を躊躇いました。そこで、月550円のプランに落とし、いまこのSIMは、以前使っていたHUAWEIのスマートフォンに入れ、カーナビ専用機として使っています。

ahamoは最強です
ahamoを使って半年経ちましたが、契約して正解でした。

やはり最大の魅力は、月2,970円という安さです。通話を5分以内、データ通信を月20GB以内であれば、ずっとこの料金でスマホを維持できます。楽天モバイルも確かに魅力ですが、月3,278円に1,100円(1回15分無料通話)の通話料が加算されるので、月の支払いは4,370円となり、ahamoより割高です。

ahamoにしてまず感動したのは通信品質です。格安SIMは、人がたくさんいる場所での通信はもたつくことがよくありました。ahamoはdocomo回線をそのままの状態で使っているので、通信速度は安定しています。

なぜahamoは、月2,970円という超低価格でやっていけるのでしょうか。最初は不思議で仕方なかったのですが、徐々にdocomoの巧みな戦略が見えてきました。

まず、無料通話の5分というのが実に中途半端です。仕事で少し込み入った話になると5分では終わりません。7~8分喋り、結果、エクストラチャージを支払うことになる。データ通信の20GBに関しても、動画を観たり、外出先でテザリングを行っていると、毎月10日前後に20ギガを使い切ってしまいます。結果、1,980円で提供されている大盛りプランを申し込むことになる。もしかしたら多くのahamoユーザーが、実際は月5,000円くらい支払っているのかもしれませんね。

ahamoの通信速度でストレスを感じることはない。

ただahamoの凄いところは、20GBを使い切って通信制限がかかったとしても、何と1Mbpsの速度で通信ができることです。これだけのスピードがあれば、ホームページやニュースサイトのチェックだと何ら問題無く使え、YouTubeなどの動画に関しても、立ち上がりは多少もたつきますが、再生がはじまってしまえばストレスなく視聴可能です。格安SIMの場合、通信制限がかかると、200kbpsに落とされます。これは正直言ってメールの送受信くらしか使えないレベルです。

海外での通話
今の時代、ahamoだけに限らずどの会社の携帯電話でも、海外で普通に使うことができます。例えばカナダにいるとしましょう。市外局番が902ではじまる番号だったら、1-902~で電話をかけられます。ホテルの予約変更、取材先への連絡など、日本で使っているときと同じように相手と会話ができる。ただし海外で国内通話を使うと、通話料は高額になります。

もちろん、海外でも通信機能は使えます。スマホの設定で、「データローミング」をONにするだけです。20GBまで使え、それを越えると128kpsに落ちます。しかし私は、通信に関しては、海外で一度も使ったことがありません。本当にdocomoと提携した会社に接続されるのだろうか、仮に別会社に接続してしまった場合、高額な請求が来ないのだろうか……と、そんな心配をしてしまうからです。大丈夫とわかっていても、海外で「データローミング」をONにするのはなかなか勇気がいる行為ですね。

私は、海外へ行くときは、グローバルで使えるWi-Fiルーターを持っていきます。つまり、24時間このWi-FiをONにしてスマホやノートパソコンと接続しているので、スマホ自体(ahamo)の通信の必要性を全く感じないのです。海外のWi-Fiルーターに関しては、別の記事で詳しく書くつもりでいます。

ahamoのデメリット
もちろんahamoにも残念な点が幾つかあります。店頭でのサービスが受けられない、docomo.ne.jpのキャリアメールが使えない、留守番電話と転送電話サービスが利用できない、などです。でも私のように、それらに関して全く必要性を感じないとしたら、ahamoを選んでも後悔はないでしょう。

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