ショルダーバッグからウエストバッグへ
この30年でいくつものカメラバッグを所有してきました。新しい機材が増えるたびにカメラバッグを購入し、フィールドでの撮影時はもちろんのこと、自宅ではカメラやレンズの保管場所としても使っています。
カナダを追い掛けていた20代の頃は、ショルダータイプのカメラバッグを選んでいました。バッグの中には常に10〜15kgもの機材を入れ、各州の移動を繰り返し、写真を撮っていたのです。しかし、30代中頃に行った健康診断で、医師からこんな指摘をされました。
「吉村さん、背骨がかなり曲がっていますよ」
「えっ」と驚いた私は、レントゲン写真見てびっくりしました。確かに自分の背骨が、見事なS字カーブを描いていたからです。
焦った私は先生に尋ねてみました。
「これから先、注意して重いカメラバッグを持たないようにすれば、背骨は真っ直ぐに戻るでしょうか?」
「若い頃ならまだしも、もう吉村さんの年齢では無理ですね」
この日から、もう金輪際ショルダータイプのカメラバッグは使わないことに決めたのです。
その頃、「ヨーロッパの最も美しい村」をテーマに旅するようになっていました。村から村への移動はレンタカーですが、村内は歩いて巡ります。可能な限り機材は軽くしたい、両手を自由にさせたいと思い、何かいい方法がないだろうかと真剣に検討をはじめました。ある日、すべてのカメラとレンズを腰に固定してみよう、と閃いたのです。
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