- 2022年4月9日
- 2023年5月22日
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第50回 構図 10
不安定な構図 じっくりと構図を練って撮影を行うと、絵画を彷彿とさせる上質な作品を生み出せます。そのため写真教室や写真のテキストでは、「正しい構図はこうあるべき」と教えています。しかし、それが必ずしも正解でないところが写真の面白さでもあるのです。 正しいと言われている構図をあえて無視し、水平線や地 […]
不安定な構図 じっくりと構図を練って撮影を行うと、絵画を彷彿とさせる上質な作品を生み出せます。そのため写真教室や写真のテキストでは、「正しい構図はこうあるべき」と教えています。しかし、それが必ずしも正解でないところが写真の面白さでもあるのです。 正しいと言われている構図をあえて無視し、水平線や地 […]
額縁で見せる 額装は、作品を保護するためだけに行っているのではありません。観る側の視線を作品に集中させ、いっとき考える時間を与える役割も担っているのです。 私は風景を撮影するとき、額装が持つそんな不思議な力を最大限引き出す努力をしています。 カナダ、インディアンリバー村にポツンと建つカトリック […]
風景の中から一部分を切り取る 写真を撮り慣れているハイアマチュアやプロの写真家は、風景の一部分を切り取り作品を生み出していくことが上手いとされています。近年、アップでとらえた作品のみで個展を開催する風景写真家も多くなってきました。 構図を簡素化する手法は決して難しくはありません。旅をしているとき […]
インパクトがある構図 日々の暮らしの中でたくさんの写真を目にします。電車やバスの中には広告写真があふれているし、パソコンやスマホを立ち上げると、ニュースサイトや個人のSNSには山ほどの写真がアップされている。誰もが毎日百枚以上の写真と接していると言っても過言ではないでしょう。 多くの写真は意識の […]
水平垂直が出た美しい構図 風景、建築、インテリア、料理などのジャンルで、水平垂直が出た究極に美しい構図の作品を見たことがあると思います。実はそれらの作品は、特殊なカメラとレンズによって生み出されているのです。 目の前にビルやマンションが建ち並んでいるとします。その景観を眺めながら絵を描いてみてく […]
広角レンズと望遠レンズ 広角レンズや望遠レンズに切り替えて撮影を行っても、構図の作り方は標準レンズのときとまったく同じです。三分割法を考慮し、バランスを取りながら被写体をとらえると、素晴らしい作品が生み出せます。 広角レンズと望遠レンズを比較してみると、望遠レンズの方が構図作りは簡単です。望遠レ […]
縦で撮る 3:2や4:3など縦横比が異なるイメージセンサーを持つカメラは、カメラの向きを変えて写真を撮ることにより、横と縦の二つのパターンの写真を生み出すことが可能です。しかし9割以上の人が横で写真を撮ると言われています。私自身が34年間で生み出してきた作品を見ても、8割以上が横でした。 写真家 […]
基本は三分割法 安定感のある構図で生み出された作品は、観た途端、スッと作品世界に入っていくことができます。逆にそうでない作品は、まず「ん? 何かが違う」「写真が下手だな」と感じてしまうことでしょう。では、その安定感ある構図とはどのような作品のことを言うのでしょうか。 写真には、被写体を3つに分け […]
バランスを整える ときめく被写体と出会うと、構図を変えながら数枚の写真を撮ります。そのとき常に意識しているのが「バランス」です。 たとえば空に浮かぶ満月を撮るとします。この場合、画面のどの位置に月を置くのがベストでしょうか。正解はど真ん中です。上下と左右の空きが均等になるので、センターが最も座り […]
構図は十人十色 ビジュルアルアートにおいて画面を構成することを「構図」と呼んでいます。つまり写真を撮るということは、目の前にある世界をカメラで切り取り、構図を生み出していくことにでもあるのです。 旅をしているときに心ときめく被写体と出会ったとします。写真を撮り慣れている人は、シャッターを切る前 […]
銀色の被写体 80年代、多くの一眼レフカメラにはシルバーボディとブラックボディがありました。オリンパスOM10にも2種ラインナップされており、商品カタログのイメージ写真には、シルバーとブラックの機種が交互に紹介されていたのです。 購入時、私は迷うことなくブラックボディを選びました。黒の方が重厚感 […]
黒い夜景 クリスマスの写真集『SILENT NIGHT(サイレントナイト)』を制作していたとき、黒をテーマにした作品が少ないことに気づきました。写真集は、東部カナダのクリスマスのイルミネーションを雪景色と共に紹介していく構成です。20年間の中で撮り溜めたポジフィルムの中から作品を選んでいたら、ライ […]