- 2022年2月6日
- 2023年6月20日
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【連載・写真のひみつ】第42回 構図02
バランスを整えるときめく被写体と出会うと、構図を変えながら数枚の写真を撮ります。そのとき常に意識しているのが「バランス」です。 たとえば空に浮かぶ満月を撮るとします。この場合、画面のどの位置に月を置くのがベストでしょうか。正解はど真ん中です。上下と左右の空きが均等になるので、センターが最も座りのいい […]
バランスを整えるときめく被写体と出会うと、構図を変えながら数枚の写真を撮ります。そのとき常に意識しているのが「バランス」です。 たとえば空に浮かぶ満月を撮るとします。この場合、画面のどの位置に月を置くのがベストでしょうか。正解はど真ん中です。上下と左右の空きが均等になるので、センターが最も座りのいい […]
構図は十人十色ビジュルアルアートにおいて画面を構成することを「構図」と呼んでいます。つまり写真を撮るということは、目の前にある世界をカメラで切り取り、構図を生み出していくことにでもあるのです。 旅をしているときに心ときめく被写体と出会ったとします。写真を撮り慣れている人は、シャッターを切る前に構図 […]
銀色の被写体80年代、多くの一眼レフカメラにはシルバーボディとブラックボディがありました。オリンパスOM10にも2種ラインナップされており、商品カタログのイメージ写真には、シルバーとブラックの機種が交互に紹介されていたのです。 購入時、私は迷うことなくブラックボディを選びました。黒の方が重厚感があり […]
黒い夜景クリスマスの写真集『SILENT NIGHT(サイレントナイト)』を制作していたとき、黒をテーマにした作品が少ないことに気づきました。写真集は、東部カナダのクリスマスのイルミネーションを雪景色と共に紹介していく構成です。20年間の中で撮り溜めたポジフィルムの中から作品を選んでいたら、ライトテ […]
白い風景長野県松本市生まれだというと、多くの人から決まって「北アルプスの山並みに抱かれた美しい街ですね」という言葉が返ってきます。しかし、私のような松本で生まれ育った人にしてみれば、北アルプスをそれほど意識するようなことはありません。特に子供の頃は、西側に標高3000m級の山並みが連なることなどまっ […]
目立つ色2008年、ペンタックスがK-mの後継機として出したK-xは、購入時に外装部分の色が指定でき、全部で100通りのカラーバリエーションが用意されていました。私は迷うことなく黄色いボディを選びました。なぜ黄色にしたかというと、他人とは被らないし、何より目立ったからです。 当時、いま以上にアグレッ […]
意外に少ない赤をテーマにした作品写真をはじめてから生み出した作品は1億カットを超えているでしょう。フィルムはスリーブとマウントの状態で大型のキャビネットに、デジタルは撮影日ごとのフォルダに分けてハードディスクに保存しています。 海外や国内の風景をはじめ、ポートレートやスナップなどの人物、建築やインテ […]
青の魅力青には、水色のような薄い青から、群青といわれる濃い青まで、幾重ものバリエーションがあります。青の変化を最も身近に感じることができるのが空です。朝方はうっすらとした青。8時を過ぎると青味が増し、お昼頃には真っ青になります。夕暮れ時はふたたび薄くなりますが、夜の闇が訪れる前に、空が濃紺に染まるブ […]
作品の中の緑旅先で撮影した写真を見返し、「色」を意識してみください。おそらく最も多く写っている色は「緑」になると思います。山、森、林、 草原、田んぼ、畑……と日本の風景にはいたるところに緑があふれています。東京のような大都会であっても、意外と街路樹や観葉植物などの緑が多いことに気づきます。 当然、プ […]
空が黒くなる時間「夜」とは、日の入りから日の出までの時間帯のことを指します。しかし、マジックアワーやブルーモーメントを好む私は、夜の時間帯を勝手に「空が黒い時」にしています。 夜は毎日訪れるので、昼と同じような感覚で写真を撮ることも可能です。でも33年間の写真人生の中で、夜に生み出した作品はほんの一 […]
事前に場所を決めてしまうブルーモーメントの時間帯はおよそ15〜20分です。この間に写真撮影を行うとなると、せいぜい2〜3カットしか撮ることができません。そのため、どの場所で、何を撮るか、を事前に決めておいた方がいい。大切になってくるのがロケーションハンティング、いわゆるロケハンです。 私はどこにいる […]
ブルーモーメントマジックアワーの中に、「ブルーモーメント」と呼ばれるもう一つの魅力的な時間帯が潜んでいます。 夕陽が沈むと、空はピンクやパープルの淡い色彩に染まります。そんな状態が30〜40分続いた後、空が紺色に変化する時間帯が訪れます。このマジックアワーのファイナルを飾る10〜15分の「青い時」が […]